壁や人からのタバコの臭いに困惑したことはありませんか?それが「サードハンド・スモーク」です。タバコの煙成分が壁やカーテンや衣服などにしみ込み、煙が消えた後でも有害物質を放出し続け、それによって健康被害を受けることをいいます。最近言われるようになった新しい概念で、「残留受動喫煙」「三次喫煙」とも言われています。タバコの煙の中には、健康に悪影響を及ぼす250種類以上の有害物質が含まれています!!
タバコに含まれている有害物質によるサードハンドスモークは、妊娠中のお母さんのお腹にいる胎児にも影響を及ぼすと言われています。将来生まれてくる赤ちゃんの呼吸器系にダメージを与えてしまい、喘息やちょっとしたことで咳が止まらない等のつらい思いをさせてしまうことになかねないのです。未来ある子ども達のためにも、サードハンドスモークは絶対に避けなければなりません。
消臭剤を使っても、タバコの臭いを隠すだけであり有害成分は消えません。厚生労働省のガイドラインでは、空気清浄機ではガス状有害成分を全く除去出来ず、粒子状有害成分に対しても不十分な働きしかしないことから、喫煙室内に設置することすら推奨されていません。
調理の時に換気扇を回していても料理の香りがお部屋に漂います。それと同じで換気扇でタバコの有害物質は取り切れません。家族が換気扇の下で吸っている子どもの体内には家族に喫煙者のいない子どもの3倍以上のニコチンが検出されています。
妊婦にとってタバコの害はきわめて有害です。タバコの害は、直接の喫煙や他人の煙を吸い込む受動喫煙のみならず、衣類や髪の毛に付着したタバコの臭いや呼気による三次喫煙にまで及びます。タバコの害から妊婦や子どもを守るため、当院内ではどなたも下記の規則をお守りいただきます。お守りいただけない場合は院内への立ち入りをお断りします。
- 1. 初診時に、本人およびご家族の喫煙習慣の有無を問診票に記入していただきます。
- 2. 妊娠中の方は完全に禁煙してください。
- 3. 喫煙後45分間は院内の立ち入りを禁止します。喫煙後45分してから院内に立ち入る際は必ず不織布マスクを着用してください。ウレタンマスク、布マスクはご遠慮ください。
- 4. タバコの臭いが強く三次喫煙の害があるとスタッフが判断した方は、入館をお断りします。待合室で、少しでもタバコの臭いがする方は、周囲にどなたも座っていない席に移動していただきます。待合室が混雑していて、適当な場所が無い場合は、待合室の外または院外で待機していただきます。
- 5. 喫煙者であるご家族の宿泊はお断りします。
- 6. 駐車場も含め当院敷地内はすべて禁煙です(無煙タバコや電子タバコ等の火を使わない器具を使用した喫煙も禁止します)。敷地内で喫煙した場合は警察に通報します。
- 7. 当院前の歩道では喫煙をしないでください。