入院中のお食事について

入院中の
お食事について

コンセプト

私たちはこれまで
「減塩・化学調味料無使用で、
どんなレストランにも負けない
美味しい病院食」を目指し、
日々食事の提供に
力を注いできました。
そうした努力が実を結び、
多くの患者様やご家族から
高い評価をいただいてきました。
このたび、これまでの経験を基に、
私たちの目指す病院食のあり方を
和魂フュージョンで創る、
安全で、美味しく、夢のある食事

にアップデートしました。
武谷 典子

和魂フュージョンは「和魂洋才」という日本の伝統的な考え方から派生したコンセプトです。
日本の精神や文化(和魂)を基盤にしつつ、西洋をはじめとする世界の技術や知識(洋才)を融合させた、新たな食体験の提供を目指します。
天然出汁を使い、和食ならではの繊細な味わいを守りながら、異国のスパイスや食材を組み合わせることで、新たな風味と食感を楽しんでいただけるよう工夫しています。また、多様な食文化を取り入れることで、和食にありがちな栄養の偏りを是正し、特にカルシウムなど不足しがちな栄養素を補うことができます。

副理事長 武谷 典子

AIとのコラボ

世界中の料理の知見を取り入れ、アイディア豊かなお料理を提供するために、AIを積極的に活用しています。シェフと管理栄養士が、AIの提案を参考にしながら、ユニークで美味しいメニュー作りにあたっています。

旬の食材を新鮮に、安全に

食事の提供に当たっては次の三つの原則を守っています。 ・安全・衛生を最優先に! ・旬の食材を! ・新鮮な食材を!
※ 中国産食材に関しては、中国からのみ入手できるものに限定し、安全性を十分に確認したもののみを使用しています。

栄養バランスを大切に

近年、妊娠中のダイエットのしすぎで低体重児が増えています。また、間違った情報や迷信のために偏った食生活をして、妊娠・出産の大事な時期に必要な栄養をとれないでいる方もお見かけします。 妊娠中は胎児の成長と母体の健康のために、そして、産後は母体の回復と赤ちゃんの健やかな成長のために、しっかりと栄養を摂ってください。母乳は、お母さんの食べたものから作られ、赤ちゃんの健康に大きな影響をもたらすのです。 妊産婦と栄養については次のページをご覧ください。管理栄養士は、栄養についての患者様の疑問にお答えできるようスタンバイしています。どのようなことでもお尋ねください。 ※ 私たちの栄養への取り組みを象徴するお料理として「葉酸カレー」を開発しました。妊産婦にとって大切な栄養素である葉酸をふんだんに含んだアルテミスのオリジナルカレーです。

セレブレーションディナー

通常分娩の患者様には産後4日目、帝王切開の患者様には産後6日目の夕食にセレブレーションディナーを提供します。

コース内容は季節や仕入れ状況により変更することがあります。

セレブレーションディナー
           

食前酒

お食事の始まりには、アルテミスが心を込めて仕込んだ食前酒をご用意しております。現在は、梅酒または梅ジュースをお選びいただけます。ほんのり甘酸っぱい梅の香りが広がり、特別なディナーへの期待を一層高めます。

エディブルフラワーのサラダ

エディブルフラワーのサラダ

出産を祝う花束に見立てた、彩り豊かなサラダ。
エディブルフラワーの穏やかな風味が、みずみずしい野菜と調和し、食べやすく仕上げています。香り高い自家製オニオンドレッシングが全体の味をまとめ、爽やかな味わいを引き立てます。

ビーツと蕪のムース ~和出汁の銀餡掛け~

ビーツと蕪のムース ~和出汁の銀餡掛け~

春を感じさせる桜色のムースに仕上げました。銀餡にはほのかに桜の香りを移し、上品な風味をプラス。ビーツと蕪のなめらかな舌触りとともに、季節の訪れをお楽しみください。

海老の醤油糀マリネ

海老の醤油糀マリネ

ぷりっと弾力のある新鮮なエビを、まろやかな旨みとほのかな甘みが特徴の「醬油糀」にじっくりと漬け込んだ一品です。マリネにすることで、エビの身はしっとりと柔らかくなり、醬油糀の発酵の力で大豆のコクと米麹のやさしい甘さが絶妙に合わさり、エビの甘みをぐっと引き立てます。

フィレミニョンのステーキ~季節の天ぷら添え~

フィレミニョンのステーキ
~季節の天ぷら添え~

厳選したフィレミニョンを丁寧に焼き上げ、柔らかくジューシーに仕上げました。肉本来の旨味を引き出し、贅沢な味わいをお楽しみいただけます。
添えられた季節の天ぷらは、旬の食材を使用し、お好みで藻塩または岩塩をつけてシンプルに味わう一品。香ばしい衣の食感と、素材の持つ甘みや旨味がステーキと調和し、ひと皿で異なる味わいをお楽しみいただけます。 低温調理の温泉卵は、お好みでステーキのソースと絡めてコクをプラスしたり、ご飯にのせてまろやかな味わいを楽しんだりと、さまざまな食べ方でお召し上がりいただけます。
焼き加減はミディアム・レア、ミディアム、ウェルダンから選べますが、ミディアム・レアがおすすめです。

萬古焼のかまど鍋ご飯

萬古焼のかまど鍋ご飯

厳選した特別栽培米 新潟県産コシヒカリを、萬古焼きのかまど鍋で丁寧に炊き上げました。
土鍋ならではのやさしい香りと、ふっくらとした炊き上がり。噛むほどに広がるお米本来の甘みと旨味を、じっくりとご堪能ください。

赤海老の旨味広がる 名古屋八丁味噌の赤だし

赤海老の旨味広がる 名古屋八丁味噌の赤だし

濃厚でコク深い名古屋伝統の八丁味噌に、赤海老の旨味をじっくりと引き出した赤だし。味噌の芳醇な香りと海老の風味が重なり、奥行きのある味わいが広がります。ご飯との相性も抜群の、心温まる一杯をお楽しみください。

アルテミスのロゴをイメージしたマロウブルーのゼリー

アルテミスのロゴをイメージした
マロウブルーのゼリー

~チーズケーキ、ベルギー産クーベルチュールチョコレートのムース 苺クリーム添え~

マロウブルーのゼリーが美しく輝く、華やかなデザートプレート。しっとりと軽やかに仕上げたチーズケーキは、爽やかなレモンの香りが広がります。贅沢なベルギー産クーベルチュールチョコレートのムースは、甘酸っぱい苺クリームと重なり、ひと口ごとに心ときめく味わいが広がります。

お子様祝膳

お子様祝膳

お食事ギャラリー

セレブレーションディナー

病院からのご出産祝として、退院の前日にセレブレーションディナーをプレゼントしています。4階カフェテリアでの提供です。ご家族もご一緒に召し上がれるオプションも用意しています。
※ ご出産の記念に、セレブレーションディナーで「アルコール飲料」を提供していますが、次の授乳までに分解・排泄されますので、赤ちゃんに直接害を与えることはありません。ご心配の方は、授乳後に飲まれることをお勧めします。

セレブレーションディナー
4階カフェテリアセレブレーションディナー

入院中の食事

婦人科は一般食、産科は妊産婦食、産後特別食を提供します。

焼き立てパン
焼き立てパン
鯛めし~和出汁添え~
鯛めし~和出汁添え~
新米塩むすびと海苔
新米塩むすびと海苔
スペイン風オムレツ(一般食)
スペイン風オムレツ(一般食)
長崎ちゃんぽん(一般食)
長崎ちゃんぽん(一般食)
豚肉の味噌焼き(一般食)
豚肉の味噌焼き(一般食)

AI(愛)の葉酸カレー

妊産婦に必要な葉酸を多く含む食材で作ったオリジナルカレーです。私たちの栄養についての取り組みを象徴するお料理として開発しました。

AI(愛)の葉酸カレー

「3時のおやつ」と夜食

糖分を上手に補給して脳をリラックスさせることは、ストレス解消や母乳の分泌促進に役立ちます。

チュロス
チュロス
みたらし団子
みたらし団子
マフィン
マフィン

妊産婦と栄養

「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」をバランスよく摂ることが理想です。勿論、ビタミン・ミネラルも必要です。色々な食品を満遍なく食べることで、過不足なく栄養素を摂取できます。産後に不可欠とされるような鉄と葉酸も、そればかりでは栄養が偏ってしまいます。大切なことは、色々な食品を適量で食べることです。

妊産婦にとって必要な栄養素(1日あたり)

成人女性 妊婦 授乳婦 ポイント
葉酸 240μg 480〜520μg 340〜380μg 妊娠初期は特に重要、サプリメント推奨
鉄分 10.5mg 20mg 9mg 妊娠中は血液量増加のため必要量が増加
カルシウム 650mg 650mg
(変わらず)
650mg
(変わらず)
通常の摂取量を維持することが重要
ビタミンD 5.5μg 7.0μg 7.0μg 骨の健康維持とカルシウム吸収のため
DHA 指定なし
(約250mg推奨)
特に指定なし
(魚を週2回)
特に指定なし
(魚を週2回)
脳と視力の発達に重要
ビタミンB6 1.2mg 1.4mg 1.4mg 代謝と神経系の健康維持
ビタミンB12 2.4μg 2.8μg 2.8μg 赤血球と神経機能に必要
たんぱく質 約50g +10〜15g増加
(約60〜65g)
+20g増加
(約70g)
母体と胎児の成長・修復に必要
食物繊維 18g 21g 20g 便秘対策のため、摂取量増加が望ましい

※妊婦や授乳婦は、成人女性に比べて特定の栄養素の摂取量が増加します。
サプリメントの使用は、医師と相談してから摂取してください。

脂肪分が母乳に与える影響

産後は、分娩で疲れた体を回復させるとともに、赤ちゃんに母乳をあげなければなりません。しっかり栄養のある食事を摂って休養することが第一です。よくインターネットや雑誌で「脂肪分がおっぱいの詰まる原因になりやすい。」という記事を見かけますが、これは単に食べ過ぎが原因で起きることです。産後1週間頃までは、母乳が生産されている途中です。食べたものが、母乳分泌に影響を与えることはほとんどないと考えて良いでしょう。

アルコール、カフェイン、スパイスが母乳に与える影響

アルコールは、血液の流れにのって母乳に移行しますが、少量を嗜む程度でしたら、問題ありません。辛い食べ物やカフェインも適量であれば摂取できます。カフェインは、WHOのガイドラインに基づき、1日200~300mgを目安に安心してお楽しみいただけます。辛いものよる乳腺炎を心配する方もいらっしゃいますが、辛いものと乳腺炎には直接的な因果関係はありません。母乳が辛くなるわけでもありません。

おいしいブログ

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