沐浴とスキンケア

沐浴とスキンケアの様子を動画で説明します。赤ちゃんの沐浴は4日目から始めます。産湯をつける習慣は、新生児の皮膚についている胎脂(たいし)を洗い流してしまうため、現在はほとんどの施設で行っていません。出生1日後は頭髪の胎脂を洗い、顔や身体はドライケアを行っています。
胎脂は皮膚を覆っているクリーム状のもので、赤ちゃんの体を冷やさないようにしたり、乾燥から保護したりする役割があり、胎脂の必要性が見直されています。出生直後は羊水も体についています。胎脂と同様の効果があるため洗い流さない方が赤ちゃんには優しいのです。また、沐浴により赤ちゃんの体に負担をかけて疲れさせないようにするということもあります。

※ お母様への沐浴指導は4日目に行います。
※ お父様へは父親学級で行っています。

沐浴の手順

  1. まず、柔らかいタオルの上に洋服を2枚重ねして、紙オムツいれてバスタオルのせた状態で用意をします。
  2. 赤ちゃんの熱を測ってからお風呂に入れてください。
  3. 洋服を脱がせて、赤ちゃんを抱っこします。手のひらに背中をのせて、親指と人差し指が耳の下の骨のところにあてて、おしりを持ってください。
  4. お湯の量は少なめで構いません。お湯の温度は40度弱、夏場は39度くらいが適温です。顔用のお湯を用意します。シャワーでも良いです。おしりから静かに入れて、お湯を優しくかけます。
  5. 顔にお湯をかけるときは、少し体を起こしてください。石鹸フォームを用意してください。額、まゆ、まぶたの上、ほっぺ、あごを洗っていきます。鼻の下には泡をつけないようにしましょう。石鹸をお湯で洗い流します。ハの字にかけた方がいいです。
  6. 今度は頭を洗います。湯船でお湯を掛け、石鹸で洗います。親指の腹で優しく、クルクルと洗ってください。
  7. 沐浴は5分以内に済ませるようにしましょう。次は胸、お腹を洗っていきます。石鹸フォームを胸にのせ、人差し指と親指で首を洗います。次は脇の下、肘の内、手のひらの中、脇の下と順繰りに洗いましょう。臍の緒はぬれても構わないのできれいに洗ってください。
  8. 背中を洗います。脇のしたに手を入れて自分の腕にのせる感じで洗いましょう。あがり湯は必ず必要です。沐浴布や沐浴剤はいりません。
  9. 今度は足を洗います。足の裏まできれいに洗ってください。足のつけね、油やゴミが溜まりやすいです。外陰部を洗って、おしましいです。
  10. バスタオルをかけます。頭も拭きます。ある程度こうやって押さえて拭いてください。表面的のお湯がとれたら、今度細かいところ拭いていきます。足の裏、足のつけね、膝の裏、足のつけね、脇の下を拭いていきます。首の下と顎のところは、背中に手を入れると頭が反りますから、そこで拭いてください。背中とおしりを持ってバスタオルを外し、寝かせます。

スキンケアの手順

  1. 臍の汚れがあるときは綿棒で拭き取りましょう。消毒は必要ありません。
  2. まず保湿をします。お風呂が気持ちいいと、オシッコをする場合もあるのでオムツを下にひいておいてください。
  3. 10円玉くらいのクリームをとってください。手のひらで伸ばしていきます。必ず肌に付けてから伸ばすようにしてください。たっぷり塗って構いません。小学校の低学年までつけることをお勧めします。
  4. 足の付け根や足の裏までつけましょう。今度は背中やおしりにもつけます。
  5. オムツは臍の緒にかぶらないようにあててください。2本指がはいるぐらいに緩く止めてください。
  6. 洋服を着せたらみだしなみをします。まず赤ちゃんの顔をみます。鼻の穴、何もついてなければ何もする必要はありません。何か奥に白いものが見えたら、ティッシュをこよりにして、取ります。耳は赤ちゃんは頭を動かすので必ず頭を片手で支えてください。耳の穴のお掃除はいりませんので、表面のところだけ拭きます。片方が終わったら両手で頭を支えて今度は反対側を、押さえます。そしてブラッシングケアで終わりです。ブラシする時は必ず頭を上げて、します。これで終わりです。湯冷ましを飲ませる必要はありません。
わこちゃんカフェ

アルテミスで使用しているのは赤ちゃん用品老舗の和光堂 ベビーミルキーローションです。同社で紹介している赤ちゃんのスキンケアについてもご覧ください。

保湿剤の塗り方

生後6~8か月頃、お座りのできるようになった赤ちゃんの保湿剤の塗り方についてはマルホ(皮膚科学に特化した製薬企業)をご参照ください。

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